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  <title>碧い髪のHide／カキコ＋α</title>
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  <description>うまく殺せないモノを弔いながら、
それでもぼくら前に進んでく。</description>
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    <title>＜Rain_#2＞</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>小石に触れる。<br />
手のひらで軽く量るようにくゆらせ、そっと閉じ、開く。<br />
小石は、やがてかすかな熱を発し、ある臨界点にいたる瞬間にその抵抗を解き、表情を一変させる。<br />
それはもはや固体ですらない。<br />
少年に、石はまるで透明なミドリ色のゼリーを思わせた。</p>
<p>それは呼吸し、身を揺らすようにして躍動する。<br />
そして封じていた物語を再び唄い始める。<br />
小石は少年に唄う。<br />
なぜココにいるのか。<br />
ナニを見たのか。<br />
そして、なぜクチをつぐんだのかを。</p>
<p>それは静かに、かすれるような声で、そっと語りだす。</p>
<p>ある年、少年は大きな地震を恐れた。<br />
その一週間の後、近県の沿岸部を震源とするM5.5の地震は隣町の木造家屋の20%を倒壊させ、<br />
40人を超える老人を圧死させ、焼死させた。<br />
またある年の5月から9月にかけて、<br />
少年はべつべつの場所に3体の遺体があることを姉に教えた。</p>
<p>都内に住んでいた20代前半の娼婦を除き、<br />
残った2体は既に白骨化しており身元はいつまでも不明だった。</p>
<p>母親に怒られるまで、少年にそれはごく自然な日常だった。<br />
石はいろんな秘密を教えてくれる。<br />
ランドセルと空の弁当箱を母に渡すと、<br />
そのまま近所の海岸にかけて行き、<br />
暗くなるまで何時間も小石を集めている毎日だった。</p>
<p>心配になった母親は少年を医者につれていく。<br />
医者は少年の理解者の一人だった。<br />
「お子さんに異常なんてありません。むしろ７歳してはかしこいくらいですよ」と彼は母親に説明した。<br />
「うまく言えないことを人に説明するというのは、それはそれで難しいことですから」と。</p>
<p>とは言え子を生む以前から探していた母（つまり少年のおばあさん）の手紙を少年が手渡してきた時、<br />
彼女は少年に恐怖を覚え、自分の思ったことを簡単に人に話してはいけない、としかった。<br />
彼女はそのことでイライラしたし、育児に参加しなかった夫の忙しさをののしりもした。<br />
父親は黙ってタバコを吸っている。<br />
普通でないことは彼女にとっては許せないことの一つだった。</p>
<p>母親に怒られて以来、少年は小石と話すことをやめた。<br />
基本的に環境の変化には無関心なくらい素直な性格の子だった。<br />
それと同時に少年は話す行為そのものもやめた。<br />
話すべき言葉は初めから何もないように。</p>
<p>無口な少年は海岸へ行く代わりに今度はベランダに座り何時間も空を眺めるようになる。<br />
晴れた日も雨の日どちらともつかない曇った日も、洗濯物の合間にちょこんと座り、<br />
シャツの向こう側に見える空を夕食に呼ばれる時間まで眺めるようになった。<br />
何を見ていたのかは誰もしらない。<br />
何を聞かれても少年は首をかしげ、<br />
井戸の底を上からのぞき込むような目をするだけだった。</p>
<p>中学に上がると少年は少しずつ文章を書くことを楽しむ。<br />
無限に見えるコトバの配列は、その組み方で人の感情を揺さぶるチカラを放つ。<br />
少年にはそれが面白かった。<br />
媒介すべきコトバはすでに自分の中に沈殿している。<br />
それが意図する何かは少年にはうまく分からない。<br />
でもそんな風にして少年は世界に目を向けるようになる。</p>
<p>～Non-Title～</p>
<p>はじまりは大きな夜<br />
だだっぴろい孤独<br />
ボクらはみんなそこから来た<br />
なにも持たず<br />
なにも語らず</p>
<p>存在は光<br />
ココロ開いてボクら世界を描く<br />
たくさんの世界<br />
一つになんてなれない</p>
<p>だから</p>
<p>誰もキミを否定しない<br />
キミも誰も否定しない<br />
一つじゃないから<br />
争う意味はない</p>
<p>小さな丘の上<br />
晴れてるのに雨が降りそそぐ<br />
遠くに見える町を<br />
手のひらで包む</p>
<p>おしまいは約束<br />
長い永い果てにボクら一つになる<br />
おしまいとはじまり<br />
ただそれが繰り返す</p>
<p>鳴り止まぬファンファーレ<br />
愛のスーパーノバ<br />
ボクらはボクらを超えて<br />
次の約束の地めざして&hellip;</p>
<p>～ハレルヤ～</p>
<p>ベランダに座ることは習慣としていつまでも残った。<br />
コトバは相変わらず少ない。<br />
でもそれが誰かを不幸にするわけではない。<br />
少年は宛てのない文字をメモに書き連ねていく。<br />
バッグの中にたくさんのコトバ。</p>
<p>宇宙</p>
<p>～ハレルヤ～</p>
<p>たった一つだけの約束を目指して&hellip;</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
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    <pubDate>Wed, 04 Jul 2007 10:34:03 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>＜Rain_#1＞</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>口もつけてないコーヒーに目をやる。<br />
銀のスプーンはほんの少しだけミルクをかき混ぜると、<br />
役を終えたエキストラのように、<br />
舞台袖でぼんやりとエンドロールを待っているように見えた。<br />
壁掛けの時計は15:00を打つ。<br />
そしてあの人はわたしを待ち続けるんだろう。<br />
無邪気で他愛のない誰かの出来事や、わたしを裸にして欲しがらせることを思いながら。</p>
<p>はじめに誘ったのはわたしだった。<br />
正直、誰でもよかった。<br />
理由はわたしにある。<br />
あなたにではない。<br />
うつむいたまま張り詰めた沈黙を経て、<br />
「抱いて欲しい」と言えばそれでよかった。<br />
ボタンを外し、ストッキングを丸めた。<br />
口に含んで舌で転がし、直立したそれに自分を沈める。<br />
させたいようにさせるだけ。<br />
わたしは単に何かで欠落を埋めたかっただけだった。<br />
重たいほうに落ちてしまうくらいなら、<br />
例えばそれが誰かを傷つけたとしても、<br />
自分自身をなにかにつなぎとめておくことが出来ればそれでよかった。</p>
<p>あなたはすぐに愛してるかを聞く。<br />
わたしは「きっと」としか答えない。<br />
たぶん愛してないから。</p>
<p>3月をバースデーにしたのはあなたのため。<br />
あなたは繊細なリングを買った。<br />
痛い人。<br />
少し泣いたのは自分のため。<br />
すべて消えちゃえばいいのにと思う。<br />
あなたの見ているわたしの幻想も傷つけた過去も全部。</p>
<p>時計はとうに15:00を過ぎた。<br />
あと何本かタバコを吸い、あなたは多分わたしに電話をかける。<br />
そしてナンバーもアドレスも使われていないことに気づいて眉をしかめることになる。<br />
悪いイタヅラかもしれないって、どこかで笑ってるはずのわたしをキョロキョロと探し始めるんだろう。<br />
でもそれで終わり。<br />
汚れは汚れで拭き取るもの。<br />
そんな風にしか、わたしはわたしでいれなかった。<br />
あなたは深く傷つき、自分を哀れみ、わたしを呪うだろう。<br />
でも、それがわたしだった。<br />
汚れた昨日のわたしだった。</p>
<p>知らない終着までゆく電車で北へ向かう。<br />
頭が重い。<br />
なにも食べたくない。<br />
夜に独りで揺れてる。<br />
そんな風にして今日は過ぎていった。</p>
<p>知らない町。<br />
小さなホテルで目を覚ます。<br />
時計は夕方に近く、空は灰色だった。<br />
鏡の中の顔は自分に見えなかった。<br />
お湯で顔を洗って、明るい紅をのせてみる。<br />
それでも昨日より少し歳を取ったようにみえた。</p>
<p>服を着て、海岸へ向かうバスに乗った。<br />
とても海が見たかった。<br />
むかし家族と行った砂浜はどこへ消えてしまったんだろう。<br />
17で家を出たきり思い出したことはなかった。<br />
台風が去った次の日の朝。<br />
海は痛いくらいまぶしかった。<br />
笑ってるわたしがいる。<br />
おかあさんもいる。<br />
おとおさんは難しい顔して釣りをしてる。<br />
あたしは石をひろうことに夢中だった。<br />
家族だった。<br />
わたしはきちんと子供でいれた。</p>
<p>戻りたい。<br />
素直に笑ってた頃に。<br />
悲しいのか嬉しいのかよく分からない涙。<br />
どっちでもいいって思う。<br />
目を閉じれば、今も笑みはつくれる。<br />
だいじょうぶよ、ママ。<br />
ちゃんと幸せだから。</p>
<p>灰色の町。<br />
雨が降っている。<br />
窓の外の小さな商店街の向こうに海が見えた。<br />
コインを投げてバスを降りる。<br />
誰かがなにかを言ってるけど聴こえない。<br />
わたしは笑ってるの。<br />
しあわせだから笑ってるの。</p>
<p>坂道を下る。<br />
商店街を曲がり古い住宅地を抜けて、<br />
目の前の海に向けて坂道を下った。<br />
髪をつたう6月の雨は優しかった。<br />
張りついたブラウスも目にかかる髪もそう。<br />
なにをかばう必要があるの?<br />
もう遠くまで来たのに。<br />
やっとここまで来れたのに。</p>
<p>わたしは海に向かう。<br />
細いヒールを捨て、裸だしまま坂道を下る。<br />
素直な笑みはそのまま。<br />
いくつもの廃屋を越えてく&hellip;</p>
<p>静かに雨が降り続いていた。<br />
6月の午後の雨だった。<br />
</p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://aoikami.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%EF%BC%9Crain_-1%EF%BC%9E</link>
    <pubDate>Wed, 04 Jul 2007 10:32:50 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>＜気まぐれな休日の手紙／Y・K＞</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>新緑、とは言えないか‥まだ。<br />
その辺よくわからないけど、<br />
ともあれ君のこと考えてた。<br />
理由とかじゃなくて気分で。</p>
<p>こっちは雨が降っていて少し寒い。<br />
でもキミの町はきっともっと寒いだろう。<br />
夏だって少し寒いくらいだったから。</p>
<p>こじんまりした緑色の町。<br />
二両だけのワンマンに乗って海沿いを離れ、<br />
森と草原を抜けるとやがて小さな駅に着く。<br />
町の中央には平和か何かを象徴するモニュメントがあって、<br />
役場を中心にして、小さなビルが等間隔で並んでた。<br />
知らない名前のコンビニ、古くて中の見えないメガネ屋、<br />
君の勤めてた歯科の隣りには妙にモダンなバーガーショップ。</p>
<p>土曜の午後にボクはキミを待っている。</p>
<p>車で空港に向かうと地方特有の大型スーパーがあって、<br />
シンボルにならない人気のない観覧車が回ってる。<br />
知ってたか？<br />
アレ見上げてるとさ‥なんか遠くへタイムスリップするみたいな、<br />
妙な気分になる。<br />
キミが手をつないでても、ボクは遠くからそれを見てるような。</p>
<p>とても晴れてて‥空が高くて、腰までの雑草が風に揺れてる。<br />
トイレとか言ってキミが向こうへ行くと、ボクは駐車場で一人で。<br />
キミが買った銀だこを一個つまんで風に浴びせながら、<br />
ずっと観覧車を見上げてた。<br />
自分の中に沸く不思議な孤独にくっついたり、<br />
離れたりして、遊びながら。<br />
すすー‥と重力を離れると感情は消えてく。<br />
ボクの意識は観覧車の付け根のベアリングになる。<br />
ただ青いだけの空を背景にして果てしなく回る、<br />
終わらない‥運動？<br />
なんだろ、うまく言えないけど。<br />
文字どおり終わらない、運動。<br />
大地とベアリングの中空あたりにボクは浮いてる。<br />
視界は鮮やかなんだけど、周りは見えてない。<br />
世界はほとんど無音に近い。</p>
<p>キミが帰って来る。<br />
「なにしてるの？」とボクを大地から呼ぶ。<br />
「‥べつになにも」とボクはモゴモゴと中空から答える。<br />
でも意識をかき集めると、すぐにまた窮屈なボクになる。<br />
「‥寒い」とボクは言う。<br />
「そうかな？」とキミはあまり気にしない。<br />
いつものように。</p>
<p>それから部屋に帰るとボクらはＳｅｘする。<br />
オンボロのスキマを遮る重いカーテンを閉め、<br />
その穴ぐらの中でボクらは上になったり下になったり、<br />
逆さになったり、わけのわかんない格好になったりして、<br />
くっついたり離れたりした。<br />
我慢ついでにボクは観覧車のコトを考える‥終わらない、運動。<br />
限りなく繰り返せば、本能は麻痺してくるけど、<br />
ボクはその肉体にとどまっている限りでは孤独ではなかった。<br />
たとえ部分であれつながりさえすれば充分に温かかった。<br />
それが幸せと呼べるかは‥正直わかんないけど。</p>
<p>でも快楽とはちがう、それはなにかだった。</p>
<p>それからキミはカーテンを開き、<br />
オレンジの夕日を部屋に入れると、<br />
お湯を沸かして、コーヒーを２つ入れた。<br />
そして夕飯になにを食べるかってボクに聞くんだ。<br />
「作るよ、気が向けば」ってニヤニヤしながら‥。</p>
<p>‥中略‥</p>
<p>夜が更けると町は霧に包まれる。<br />
起こさないように抜け出して駐車場まで来ると、<br />
ボクは誰も知らない秘密の場所を歩いてる感じがしてた。<br />
そこでは自分が生きてるとか死んでるとかってのは、<br />
あまり大きな問題になる差異ではなくって、<br />
ただ自由になること、それがボクを解放した。<br />
ボクは駐車場でタバコを吸う。<br />
そして魂のカケラみたいな火をつま先で消して、<br />
部屋に戻り、キミの隣りで丸くなって眠った。</p>
<p>やがて朝になる。<br />
太陽が霧の町をうっすらと染める頃、<br />
キミはせっつくようにしてボクを起こす。<br />
着替えて車に乗り、スルーして朝のマックを買い、<br />
食べながら駅でボクを下ろすと、<br />
笑いながらバイバイをした。</p>
<p>「じゃ行ってくる」とボクは言い、<br />
「ガンバってね」とキミは答える。</p>
<p>そんな風にしてボクらは離ればなれになる。<br />
ボクは東京に‥キミはその町に。</p>
<p>‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥</p>
<p>時がたてば記憶は極めて軽薄に、<br />
別の要素と重なったりしてデフォルメされてく。<br />
ともすればそこにボクらが打ち立て、広げようとした感情は、<br />
純粋に単なる幻想のようで‥曖昧に滲んで映るけれど。<br />
ふと思い出すんだ、キミを最近。<br />
同じように中空に吸い込まれてくような孤独、も。<br />
何でだろ‥弱くはないはずなのに‥。</p>
<p>わがままを言うタイミングを計る表情もそう、<br />
好き嫌いを言うボクを不審がる悪意もそう、<br />
無茶をして苦しんで黙って泣く意地もそうだし、<br />
しゃがみこんでボクを見てる無邪気もそう。<br />
そんな部分だけが残るなんて、まるで想像もしなかった。</p>
<p>折れない互いのわがままや、嘘や、迷いが、<br />
ある日この世の最低最悪の武器になって、<br />
柔らかな何かを決定的に切り裂いたとして‥、<br />
今では不思議とそんな痛みすら愛しく思う。<br />
懐かしく、思う。<br />
ふと、コトバを思い出したりする。<br />
こんな風に届きもしない手紙を書くくらい、<br />
今ならば誠実に。</p>
<p>‥遠い昔に見た絵本みたく、目を閉じてめくると、<br />
キミはまだあの小さな駅にいて、ボクに手を振るようで。</p>
<p>せつなく、微笑み。</p>
<p>今が幸せであればいい、と願う。</p>
<p>さよなら。</p>
<p>A　to　Y　‥気まぐれな2006年／春の休日に</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://aoikami.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%EF%BC%9C%E6%B0%97%E3%81%BE%E3%81%90%E3%82%8C%E3%81%AA%E4%BC%91%E6%97%A5%E3%81%AE%E6%89%8B%E7%B4%99%EF%BC%8Fy%E3%83%BBk%EF%BC%9E</link>
    <pubDate>Wed, 04 Jul 2007 10:31:23 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【クマのねぶくろ】#18（フィナーレ/幸福論）</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>物語はここで終わる。<br />
フィナーレ。<br />
ここでは幸せは誰にも訪れることはない。<br />
はじめからわかっていた。<br />
だからこれは単純な悲劇である。</p>
<p>もし救いを導くならば、<br />
それはどんなにか大切なものだって、<br />
いつだって簡単に消えてしまう事実を、<br />
静かに認めてみせることだけだろう。</p>
<p>みな誰もが、失われた幸せをかろうじてつなぎ、<br />
脚色しては、また引き伸ばして何となく生きている。<br />
人生は長いマスターベーションだって、<br />
ぼくみたいなタイプは漠然と思ってたりもする。<br />
多分あなただって大差ないはずだ。<br />
それも一つの見解。</p>
<p>でも、それが全てではない。</p>
<p>ぼくにとって、これはあくまでも幸福論である。</p>
<p>繰り返してゆく美しさがあるならば、<br />
失われてゆくことの幸せもあるのかもしれない。<br />
それは自虐の意味ではなくて、<br />
誇りある死や苦痛から何かを誕生させる、<br />
そんな希望のような意味で。</p>
<p>幸福</p>
<p>それは悲劇に逆らうことなく、<br />
また過去を求めるでもない第3の路、<br />
ただ求め続ける苦しみの中にあるのかもしれない。</p>
<p>そんな風にぼくは、最近は考えている。</p>
<p>だから少女が再び手にした「インディアンの夜」を経て、<br />
もし眠りから覚めたとき、失われたクマを求めあてのない未来へ旅立つとしたら・・・<br />
実際に彼女は驚くようなフットワークを持つ、力ある少女である。<br />
ぼくはそれを知っている。</p>
<p>そうすることで、これは純粋に喜劇となる。</p>
<p>だからこれは幸福論なのである。</p>
<p><br />
・・・・・・・・・・・・・・・・・・おしまい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://aoikami.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E3%80%90%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%81%AE%E3%81%AD%E3%81%B6%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%80%91-18%EF%BC%88%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AC-%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E8%AB%96%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Wed, 04 Jul 2007 10:29:39 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【クマのねぶくろ】#17（笑み/ 少年の静かな後悔）</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>軽快な足取りで森の奥深く、<br />
ぼくらの器用な少女は迷うこともなく、<br />
懐かしい小屋を美しく見つけました。<br />
少女はビーズのような汗をそっと拭い、<br />
肩で息を整えます。</p>
<p>小屋を見上げます。<br />
こんなに小さかったものかしら。<br />
白いペンキは雨や風ですっかりとはがれ、<br />
木々が組み合わさった部分からは枝が無節操に伸びていました。<br />
少女は試しにカカトで壁を蹴ってみます。<br />
いやいやなるほど・・・クマのすむ小屋はさすがに頑丈です。<br />
少女はうれしくなり、唄うのでした。</p>
<p>・・・・・・・・・・・・・・少女の唄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・</p>
<p>まっしろなおうち</p>
<p>深い森にかこまれ</p>
<p>葉が赤くなって落ちると</p>
<p>すべての気配が消える森の奥に</p>
<p>まっしろなおうちがあって‥</p>
<p>窓から悲しそうに</p>
<p>女の子が外を見てる</p>
<p>その灰色のまなざしは</p>
<p>何を見るんだろう</p>
<p>誰を待つんだろう‥</p>
<p>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・</p>
<p>山を降りる時に閉めた窓はそのまま。<br />
クマのバンガローは静かにそこで彼女を待っていたのでした。<br />
枯れ木が春を待つように、そっと息を潜めて。<br />
いや、むしろ少女の心はそこにとどまったまま。<br />
自分自身を待っているのかもしれません。</p>
<p>少女は大きなカギをナタで器用に壊しドアを蹴り開けます。<br />
むっとする埃、カビ、その他わけのわからない空気を無視して部屋に入り、<br />
少女は窓を大きく開け放ちます。</p>
<p>ずっとそうして来たように・・・晴れた月曜の朝のように。</p>
<p>軽く埃を払い壊れた古いものを集めて庭とダンロで燃やしていると・・・。<br />
やがて空気は透明な闇に変わってゆきます。<br />
遮られない透明な闇。<br />
あの時と同じ、オレンジ色のわたしがいる。<br />
変わってないわたしは、確かにここにいる。<br />
少女はくたびれた服を脱ぎ、自分をやさしく愛撫します。<br />
ほんのりとしたはちみつ、花のにおいがかすかにします。<br />
揺れる影はわたし・・・踊る指はあなた。<br />
インディアンの夜みたいなマスターベーション。<br />
少女は悦びの瞬間、美しい涙を流し、やがて眠るのでした。</p>
<p>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・</p>
<p>少年は街で少女の影を探しています。<br />
イルミネーションの街。<br />
大人になった少年は少女のなにを悟れたというのでしょうか。</p>
<p>そこに幸せの形など、描かれたことはない、というのに。</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
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    <pubDate>Wed, 04 Jul 2007 10:29:13 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【クマのねぶくろ】#16（回帰点）</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>ある晴れた朝。<br />
少女は衝動的にカツカツ歩き、<br />
街をすり抜ける電車に乗りました。<br />
目的とか理由などではなく、<br />
ただ街を抜けること意味があるように思えたのです。</p>
<p>あたし、生きてていい？<br />
どこを、歩けばいい？</p>
<p>でも答えなんて始めから決まっています。<br />
森と湖に囲まれた北部地区の小さく美しい町、ホームタウン。<br />
コウインヤノゴトシ？<br />
いつのまにか少女は27になり、16で家を飛び出してからすでに10年以上が経過していました。<br />
庭のサボテンどうしたかなあ・・・。<br />
おかあさん、もう死んじゃったかなあ。<br />
少女はうつむきます。<br />
それはまるで隣りの席から見れば、<br />
何か思い出して一人で笑うように、<br />
幸せを楽しむように見えます。<br />
街を飛び出した衝動はそのまま・・・。<br />
少女はほぼ1年ぶりに涙を流すのでした。</p>
<p>いくつか電車を乗り換えて街から離れると、<br />
空気や緑の色が変化してゆくのが明らかに分かりました。<br />
電車が進むにつれ少女は本当に久しぶりに自分を取り戻せたような気がしたのでした。<br />
やがてホームタウン。<br />
変わらない駅に降り、坂道を下り、少女は家に帰ります。<br />
でもノックなんてしません。<br />
だまったままキッチンを通り過ぎ、部屋に荷物を放り出したら、<br />
少女はくるりと振り返ると森に向かいました。<br />
自分を縛り、影響し続けるもの。<br />
結局のところこの地表の上で少女が眠れる場所は他にはないのです。</p>
<p>クマのねぶくろ。</p>
<p>古い理不尽は今も重く、重く、少女を過去へ否応なく引きずり戻します。<br />
それにあらがって生きるのは不自然でしょうし、もはや限界にも思えるのです。</p>
<p>だからこそ、わたしはここにいる。<br />
わたしはここにきた。<br />
だから何もとめない。<br />
もう、わたしはわたしを縛る必要はないのよ。</p>
<p>少女は森に向かいます。<br />
あのころと同じ。<br />
軽やかなステップを踏み、草原を抜け、丸太を飛び越え、<br />
くもの巣を払いのけ、進んでいきます。<br />
この先に木の家があるはず。<br />
ところどころ崩れてるかもしれない。<br />
でもそこがわたしの帰る場所。</p>
<p>意味・・・かけがえのない、意味。</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://aoikami.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E3%80%90%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%81%AE%E3%81%AD%E3%81%B6%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%80%91-16%EF%BC%88%E5%9B%9E%E5%B8%B0%E7%82%B9%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Wed, 04 Jul 2007 10:28:44 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【クマのねぶくろ】#15（スープの唄）</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>コトコトとスープを温めます。<br />
優しく心をとけさすように、<br />
コトコトとスープを温めます。</p>
<p>大切なもの丸いもの、<br />
胸の奥に鍵かけて、<br />
ときどき匂いがもれるから、<br />
そんな時にはコトコトコトコトコトコトと、<br />
わたしはスープくゆらせます。</p>
<p>街は小さなわたしを犯しました。<br />
わたしは街に何度も犯されました。<br />
でも胸にだけは何も入れません。<br />
身体だけを、粘液だけを提供し、<br />
むしろ勝手にファックさせました。</p>
<p>にんげんのオスどもが果てます。<br />
わたしは財布からユキチをあるだけ抜いて、<br />
小さな部屋に帰りました。</p>
<p>あたし結婚したかなぁ？<br />
まるで覚えがないね。<br />
にんげんがいるだけ。<br />
そばににんげんがいて、<br />
その中でただ生きてるだけ。</p>
<p>クマは消えた。<br />
あたしはにんげんのメス。<br />
メスはオスを果てさせから、<br />
あたしは小さな部屋に帰ります。</p>
<p>胸の中の小さな部屋。<br />
あったかなバンガロー。<br />
小さな胸のバンガロー。</p>
<p>あたしはスープを温めます。<br />
優しく心をとけさすように、<br />
あたしはスープを温めます。</p>
<p>コトコトコトン、コトコト・・・と。<br />
あたしにはそれしかない。<br />
あたしはそれだけの存在よ。</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://aoikami.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E3%80%90%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%81%AE%E3%81%AD%E3%81%B6%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%80%91-15%EF%BC%88%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%AE%E5%94%84%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Wed, 04 Jul 2007 10:28:16 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【クマのねぶくろ】#14（社会への関与）</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>町に戻った少年と少女は、<br />
そのまま中学を卒業するまで肉体関係を続けました。<br />
少年はそれを暗に愛だと信じましたが少女にとっては、<br />
単に自分の股間の隙間を慰める以上の意味はありませんでした。</p>
<p>二人が16になり、それぞれの高校に進学すると少女の両親は離婚しました。<br />
17になると少女は家をとびだし、繁華街の路傍にしゃがみこみ、<br />
知らない男の部屋を転々と暮らすようになります。<br />
気づくとそんな生活の中で少女はいつの間にか夜の女になり、<br />
年に1,000人の顧客を相手にし、20になるまでに子供2人を堕しました。<br />
そこまでしてようやく少女はクマを意識の向こう側へ追いやることが出来たのでした。</p>
<p>一方で少年は高校の始めの１年だけ少女を引きずりましたが、<br />
教育熱心な親のふんだんにかけた金のおかげで遊びながらも大学へ進学し、<br />
可もなく不可もない成績をとりつつ4年間を過ごし、<br />
やがて卒業と同時に多くの人と同じように一流企業へと就職します。</p>
<p>社会に出て約3年。<br />
少年が仕事に慣れたころ夜の繁華街で、<br />
少年は偶然にも懐かしい少女を買うことになります。</p>
<p>青年になった少年のズルさは、<br />
社会知識を織り込みながらその洗練さを研ぎ澄ませます。<br />
もっとも商売をするのにはそれくらいがちょうどいいのかもしれませんが・・・。<br />
臆病さも手伝い用意周到かつ慎重にコトを遂行することが少年は得意でした。<br />
手を触れずにクマを一匹殺してしまうような男です。<br />
やがて少年は堅実に成果を重ね、力あるものに一目おかれるようになりました。<br />
重要な仕事を任され部下にシェアすることは、<br />
逆に各方面からも様々な相談を受けることになりますので、<br />
傍目から見ると限りなく充実した社会生活を営む青年に見えるのでした。<br />
もちろん傍目からは、という条件で描写するとです。<br />
一方で少年のメンタルからすればそれはまるで馬鹿らしい茶番でした。<br />
自分には決定権はない、実行もしない。<br />
それはまるでどちらとも言えない中空に浮いたまま、<br />
ふらふらと右往左往して日常を流しているのと同じです。<br />
現実感覚の欠如・・・空しさ・・・孤独。<br />
多くの例に漏れず少年の健全な情熱は、あっという間に穢れてしまうのでした。<br />
夢は中途半端にしか叶わず、1年が経ち、2年が過ぎ、3度目の冬が過ぎてゆきます。<br />
少年は次第に夜の街に出ては、虚勢を張ってイバリながら金で小さな夢を買い、<br />
ますます冷酷でねちっこくて小さな男に成り下がるのでした。</p>
<p>偶然にも彼が彼女と出会ったのはそんな頃です。<br />
何と言う偶然でしょう・・・二人はほぼ10年ぶりに再会し、<br />
少年は一方的に運命を感じるとか言って少女を押し倒し、<br />
やがて二人はなし崩し的にできちゃった結婚に流れるのでした。</p>
<p>少女は夜の世界を抜け出したかと思うと、たやすく家庭におさまりました。<br />
もともと適応能力に優れた足の軽い女です。<br />
周囲に期待される機能や役割を見て取って実際にそれを行うことは、<br />
彼女には補助なし自転車に乗るくらい日常なことだったのです。<br />
洗濯をし、ご飯をつくり、妻としての作り物みたいな白い笑顔を浮かべる。<br />
どこにでもある幸せを演じるゲーム。<br />
単なるおままごと、です。</p>
<p>少年がルスの間、少女は庭に種をまき、花を咲かせました。</p>
<p>少女は庭に種をまき、少年がルスの間に花が咲きました。</p>
<p>少女は時々、透明なクリアタッパーに小さな黒い虫を満たし、<br />
じっと眺めたあとで火をつけます。</p>
<p>でもそんな彼女の姿は誰にも見られたことはありませんでした。</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://aoikami.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E3%80%90%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%81%AE%E3%81%AD%E3%81%B6%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%80%91-14%EF%BC%88%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%B8%8E%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Wed, 04 Jul 2007 10:27:47 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【クマのねぶくろ】#13（山を下りて町へ）</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>やがて朝になりました。<br />
少女は浅い眠りを繰り返し、繰り返し、<br />
その合い間にクマを想いそっと涙を流しました。<br />
おかあさんとケンカして自分が辿った山道。<br />
迷って出会ったオスのクマ。<br />
彼がわたしにくれた花、香り。<br />
食パンに塗ったハチミツ。<br />
口に含んだスープ。<br />
腰を締め上げる毛むくじゃらの大きな手。<br />
吐きそうなくらい硬いペニス。<br />
あたたかな胸、びくともしない腕と肩。<br />
そして最期に見た横顔。</p>
<p>彼は結局のところ最期まで私を愛してくれたんだわ。<br />
白日の夜を経て少女は思いました。<br />
彼はケモノ、ホントは私を食べてしまいたい、<br />
でも愛してるから食べない、だから去った&hellip;去るしかなかった｡<br />
彼は結局のところ私を自分の中の野生から守リ抜いたのだわ。<br />
そう少女は確信しました。<br />
これでいいの。<br />
これがいい。<br />
きっとあなたは間違ってない。<br />
あたし、強くなる。<br />
そしていつか強くなったあたしと、<br />
ケモノを捨てたあなたは、<br />
この森、この山小屋でまたキスする。<br />
きっとできる。<br />
きっとまた会えるよ。</p>
<p>少女は本当に久しぶりに笑いました。<br />
そして立ち上がり、<br />
朝ゴハンをついばみにくるスズメにお構いなく、<br />
力強く窓を開け放ちます。</p>
<p>まるで月曜日のように。</p>
<p>いつもの自分のように。</p>
<p>一方、少年は午前中ずっと惰眠をむさぼり、ゴロゴロとしていました。<br />
生意気に今や少年は少女を名前で呼んだりしてます。<br />
女を知った少年は妙に得意そうで、<br />
少女におかしなことばかり言っては一人で笑ってます。<br />
どこかのバカなj国会議員みたいで書き手も少しキレそうですが、<br />
ここは物語の進行のためにグッと我慢しておきましょう。</p>
<p>午後になると少年は2回、昼とおやつの時間に少女を求めました。<br />
少女はにんげんとの接点を回復させるために、つどそれに応じます。<br />
少年はますます有頂天になりますが、少女は構いません。<br />
実際のところ彼女にとって少年はにんげんとつながるための、<br />
ただのしゃべるペニスに過ぎません。</p>
<p>2回目のＳＥＸが終わると、少女は少年に「町へ帰ろう」と言いました。<br />
クマのいない森は少女には無駄で不便な牢獄でしかありません。<br />
少年はそんな少女の胸のうちなんて知りません。<br />
安易に便乗する馬鹿な少年は少女に、<br />
「そうだね、町には僕らの新しい生活が待ってるからね」と言いました。<br />
少女はよく分からなかったので、ただ笑っていました。</p>
<p>そして少女は長い時間をかけて化粧をし、<br />
一切のモレがないことを確信した後で、<br />
少年に手伝わせてドアというドアを古い木で打ちつけ、<br />
目の中にそれを焼き付けるように大きく深呼吸してから、<br />
カッカと一人で胸を張って森を抜け、山を降りてゆきました。<br />
その数十メートル後ろを、少年は小走りで文句いいながら下って行くのでした。</p>
<p>・・・・・・・・・・・・・・・10 years later・・・・・・・・・・・・・・・</p>
<p>少年は中途半端なサラリーマンになり、<br />
少女は町で夜の女になります。</p>
<p>でも24歳になり町で偶然に会った二人は、<br />
やがてカタチだけの愛のない結婚をするのでした。</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
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    <category>未選択</category>
    <link>http://aoikami.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E3%80%90%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%81%AE%E3%81%AD%E3%81%B6%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%80%91-13%EF%BC%88%E5%B1%B1%E3%82%92%E4%B8%8B%E3%82%8A%E3%81%A6%E7%94%BA%E3%81%B8%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Wed, 04 Jul 2007 10:16:17 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>【クマのねぶくろ】#12（少年のチェリー）</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>木の皮をひとつひとつ剥ぐように、<br />
少年は少女を一枚ずつムキだしにしていきます。<br />
友達からAVを借りて何度もなんども反復して学習していたので、<br />
要領はあらかた分かるつもりです。</p>
<p>少年は少女の後ろに回り、首にキスをし、軽く耳を噛みます。<br />
その身体の緊張をほぐすと、ゆっくり背中を撫でるようにして白いセーターを脱がせました。<br />
（けっこう身体はおねえさん・・・）<br />
白いスレンダーな肩から腰にかけてのラインを見ながら、<br />
少年は生つばをゴクンと1回だけ飲みました。<br />
（コレ同い年じゃないよなぁ・・・）<br />
少年はスカートに手をかけます。<br />
オレンジの暖炉に踊る影。<br />
闇の中では少女のフトモモだけ妙に白く、透き通るように妖しく浮かびました。<br />
少年はまるでモンキーになり少女の腰にすがります。<br />
でもジッパーのありかが分からない少年があれこれとまごついてるのを見たら、<br />
少女は一瞬だけホッとして、自らスカートを脱ぐのでした。</p>
<p>少女がスカートを脱ぐと、<br />
少年はまるでクリスマスの包みを開けるようにして、スカートの中をまさぐります。<br />
いよいよむきだしになった小劇場。</p>
<p>実際のところ、少年はその実物を見るのは初めてでした。<br />
それはツルンとした捉えようのない丘と谷あいの川。<br />
その中央の湿地帯はヌチヌチと光沢を帯びていました。<br />
感極まると少年はくちびるを押し付けて、それを口に含みます。<br />
するとそれはほんのりとすっぱい果実。<br />
少年のペニスは少年自身ですら今まで見たこともないくらい、大きく太く堅くなりました。<br />
おやおや&hellip;大きくなった自分自身を前に、少年はどうしていいか分かりません。<br />
右往左往してしまいます。<br />
少女はそれを見てとり、やさしく自分からリードして、<br />
自身の中の小劇場にその小さな願いを導きました。</p>
<p>少女からすれば人間のそれなどクマに比べるまでもなく、<br />
茫漠に肥大化した自分の空白を埋めるには小さ過ぎます。<br />
淋しさを埋める何の足しにもなりません。<br />
少女は諦めに似たような涙が内側からこぼれるのを悲しく知りました。<br />
それと同時になんかおかしくて、必死で笑い転げたいのも我慢しました。<br />
一方の少年はまさに夢心地。<br />
エモイワレヌ快楽が、すべての中枢神経がペニスに集約されて、<br />
あふれんばかりの塩水に、なんどもなんども自らを溺れさせては呼吸し、<br />
また溺れさせては呼吸しました。<br />
そうです。<br />
なんども、なんども、なんども、なんどでも・・・。</p>
<p>その刹那に少女は夢を見ている。<br />
股間にほんのり熱を感じる頃、<br />
気づくと自らを圧倒的な光が照らしているのです。<br />
時間から見て太陽なんかでは絶対にない。<br />
それは少女を焼くのではなく、むしろ突き刺すような誠実な白光。<br />
まなこの裏に不思議に映る影。<br />
なんでだろう、祈り・・・祈り・・・祈り。<br />
あたしには何もわからない。<br />
あなたが、見えない。<br />
それは網膜に意思を持って動き何かを語っている。<br />
でもそれは実体のない何かであり、やがて消えてしまう影です。<br />
わたしは今なにかを失ったのかもしれない。<br />
少女はそんな風に感じました。</p>
<p>・・・・・・・・・・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・</p>
<p>部屋が再び静寂と夜を取り戻し、ふと少女が気づくと、<br />
少年はよだれを巻き散らかして、横でポックリと果てていました。<br />
部屋はいろんな匂いが入り交じり、重く、重く、<br />
もはやあの夜にクマが飾った甘い香りは、<br />
その気配さえすでに石化してしまったように見えるのでした。</p>
<p><br />
</p>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://aoikami.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E3%80%90%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%81%AE%E3%81%AD%E3%81%B6%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%80%91-12%EF%BC%88%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%BC%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Wed, 04 Jul 2007 10:15:40 GMT</pubDate>
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