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15:08:32 | | page top↑
【クマのねぶくろ】#2(少年)
2007 / 07 / 04 ( Wed )

森の少女にはおさな馴染みがいました。
同じ北の町、近所に住み、同じ砂場で遊び、
同じ学校、同じ帰り道くらい、
馴染みの少年でした。

小学校の中学年になるとクラスメイトの手前もあり、
一緒に歩く機会は徐々に少なくなってはいくのですが、
少年はひそかに少女が好きでした。

近所だから仕方ない部分もあります。
庭に水を撒く少女のスレンダーな手足、大きな瞳、桃色した唇。
14歳になった少年は少女のふとももの奥をイメージしながら、
学校から帰るとすぐに部屋でゆっくりとマスターベーションするのが日課でした。

ある晴れた日。
少年がいつものように学校から帰ってマスターベーションをしていると、
うっすら少女の家からお母さんと娘がケンカをしているのが聞こえます。
少年はペニスを挟まないようにチャックをしめます。
手を洗おうかどうか迷いましたが好奇心を押えることは出来ません。
階段を駆け下り、玄関を押しあけながらクツをひっかけ外に出ると、
そっと少女の家の裏庭から声のする部屋の方へ忍び寄ります。
耳を澄ませてみましょう・・・どうでしょう!やはり親子ケンカです。
どうやら少女の化粧が母親は気に入らないようですね・・・。

「あなたはどうしてそんなに派手なシャドーをつけるの?」
「自分の弱さを隠し、町を威嚇するためだわ」
少女は一歩も引きません。
「おかあさんだって化粧するわよね?」
「わたしの化粧は町を飾るためにするの、あんたとは違うのよ」
お母さんも引くつもりはないようです。
「どうちがうのかしらね!」
結局どちらも収めることもなく話しはずっと平行線のままです。

少年は化粧については何の感慨も興味もなかったので、
壁に寄りかかって午後の余韻に浸りながらウトウトしていましたが、
「お母さん、死ね!」と言って玄関をバタン!と締める音で飛び起きました。
ぼんやりしながらすたこらと走り出す少女を目に、
条件反射で身体を起こして追いかけます。
うまい具合に見つからないような距離を保ちながら、
そのまま二人は山に入っていくのでした。

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